子どもの進学は親の大きな関心事です。小学校から大学まですべて公立校に通ったとしても、1,000万円ほどの学費がかかるといわれています。子育て中の主婦の多くが「子どもの将来のために貯金をしたい」と考えているでしょう。そのためには生活費を見直し、不要な出費を減らさなくてはなりません。とはいえ「節約しているつもりなのにお金がたまらない」という人も多いものです。そんなときにはどうしたらよいのでしょうか。
目次
まずは支出を把握するために家計簿をつけよう
生活費の見直しをして節約につなげるには、現状を知ることが第一歩となります。
今現在どんな支出がどれくらいあるのかということが分からなければ、出費を減らすべき項目も把握できないので適切な対策をとることができません。そのため、まずは家計簿をつけることから始めましょう。
けれども、子育て中の主婦は家事と育児に追われ、ゆっくり家計簿をつける時間がとれないことも少なくありません。また、手書きが面倒だという人もいるでしょう。そんなときには家計簿アプリがおすすめです。レシートを保存しておき、それをスマートフォンのカメラで撮影するだけで値段を記録できるアプリもあります。
ネットバンクに口座を持っていれば、アプリと連携させることで給与などの収入を自動的に反映させることも可能です。
一方、アナログの家計簿もバリエーション豊富になっています。特に「クリアファイル家計簿」は、毎日の予算額をクリアファイルに分けて管理するだけの簡単なシステムなので、忙しい主婦にも取り入れやすいものでしょう。どんな方法でもよいので無理なく続けられるやり方を探して、家計簿をつけはじめてみてはいかがでしょうか。
支出が増えやすい生活費の項目とは?
生活費のなかには、支出が増えやすい項目というものがあります。
ローンや保険などの固定費をはじめ、食費や水道光熱費などがこれにあたります。
食費は主婦が生活費の節約を考えるときに、取りかかりやすい費用の1つでしょう。
しかし節約するために、割引品などをまとめ買いしている人は要注意です。値引きになるのは、基本的に賞味期限がせまっている商品です。安いからと大量に買いすぎると、使い切る前に腐らせて捨ててしまうことになりかねません。
また外食は節約の敵と心得ましょう。外食が多い人は、お金が貯まりにくいといわれています。
時間のあるときに、おかずをまとめて作って冷凍しておくなどの工夫を取り入れると節約に効果的です。
⇒【節約術】食費節約のポイントは愛情と手間暇
⇒【保存版】野菜の冷凍保存のやり方|旬野菜で食費を節約しよう
また、知人や親戚に勧められて加入した保険がある人は、再検討してみることをおすすめします。
保険関係はすべて見直して、不必要なものは解約するのも1つの方法です。ただし解約すると、逆に損になるタイプの保険もあるためしっかり検討することが重要です。
その他にも、ガスや電気は自由に契約企業を選べるようになっています。面倒がらずに複数の企業の費用を比較して、少しでもお得なところに変えてみるのもよいでしょう。気に入らなければ戻すのも簡単です。冷暖房費は夏冬にかさみがちになる生活費の項目です。しかしエアコンをオンオフするタイミングと消費電力の関係については実験データも示されています。こうした知識を積極的に取り入れて賢く利用しましょう。
節約するために見直すべき生活費の項目とは?
支出が増えやすい項目は、逆に考えれば節約しやすい項目ということができます。
食費については安いからといって、いつ使うか分からない食材を買わないようにすると、腐らせて無駄に捨ててしまう分をなくせます。
買った食材についても生ごみとして出す量を減らしましょう。野菜の皮やブロッコリーの芯などを捨ててしまっていませんか。工夫次第で美味しく食べられるものはたくさんあります。
また、外食はできるだけ控えましょう。
しかし、どうしても時間が作れないときや体力的にきついときなどには、外食を利用して息抜きをすることも必要です。
あまりがんじがらめの規則を作ると、節約は長続きしないからです。
保険を見直すことは大切ですが、それぞれの保険が必要かどうかを判断するのが難しいときは、無料の相談窓口などを利用するのも良い方法です。
そして冷暖房は、起動と停止に最も電力を使うといわれているため、使わない時間との兼ね合いで電源を入れっぱなしにするほうが節約になることもあります。
パソコンも同様です。パソコンでは使わない時間が90分以内であれば、シャットダウンではなくスリープモードにしたほうが節約になることが分かっています。
お風呂の利用についてもさまざまな節約方法があります。お風呂を沸かしたときはシャワーを使わないようにしたり、湯船に水を入れたペットボトルを沈めて湯船に張る水の量を減らしたりといったやり方は広く利用されています。
生活スタイルに合わせた節約術を、上手に取り入れたいものです。
ライフステージでもかかる生活費は変わってくる
高齢化が進み第2の人生は長期化していますが、老後に貧困に陥る人も少なくありません。人生を通して無駄な出費を抑えるスキルが求められる時代なのです。まずは家計簿をつけることで、自分に合った節約術を身につけましょう。
子どもが小さいうちと独立した後ではおのずと生活費のありようも変わるため、ライフステージに合わせて定期的に節約プランを見直すことも大切です。節約を長続きさせるには、無理のないプランを立てるのがコツです。引き締めるべきところは引き締めながらも、臨機応変な節約を心掛けましょう。