かかるとは聞くけど実際子育てにかかる費用はどのくらい?

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子どもが生まれたときからかかってくる子育て費用。おむつ代、ミルク代、洋服代と、想像以上の出費に悲鳴を上げる家庭は少なくありません。子どもは欲しいけれど、今の収入でやっていけるか心配という悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、今からしっかり備えておきたい、子ども一人あたりにかかる子育て費用について紹介します。

子育てにかかるお金

目次

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未就学児童の子育てにかかる費用とは?

子育てにかかるお金

未就学児にかかる費用として最も多いのは、子どものための預貯金や保険、生活用品費です。
子どもが生まれてすぐに、将来の進学費用のために学資保険教育積立を始めるという家庭が多く、子育て費用の2~3割程度を占めています。

子どものための預貯金や保険はさまざまな方法がありますが、確実に貯めるためには学資保険がおすすめです。
学資保険ならば、万が一契約者が亡くなったり、高度障害状態になったりした場合は保険料が免除され、契約通りの学資金を受け取ることができます

普通預金や積立定期ではこうした保障は受けられないので、保険がついたものを選ぶことが大切です。
また、3歳まではおむつ代やミルク代、洋服代などの生活用品の出費が多くなります。さらに、保育園・幼稚園に入園後は、ミルク代やおむつ代はかからなくなってくるものの、保育費の負担が大きくなります。
特に保育費は、子育て費の3割以上を占めるのでしっかりとした備えが必要です。また、食費やおやつ代も2割近くを占めており、少なくない出費となります。

保育園・幼稚園から徐々にピアノやスイミング、サッカーなどの習い事を始める子どもも増えてきて、年齢が上がるとともにこうした学校外教育費は増加する傾向にあります。

小学校になると教育費がかかってくる

小学校入学後は、教育費が本格的にかかるようになります。
学校教材費や給食費の他にも、学校で使う学用品費、制服代、私服代、遠足代金など、毎月こまごまとした出費が続きます。
また、小学校入学を機会に、習い事や塾を始める子どもも増え、より本格的な活動になっていくので、学校外活動費も増加します。

もちろん食べる量も増えるため、食費も増加します。
成長期の大切な栄養を取るためにも食費を削ることはできませんが、学校外活動費は意識しておかないとどんどん膨らむ傾向にあります。

子どもにはよりよい教育を受けさせたい、子どもが興味を持ったものは全部やらせてあげたいと考えてしまいがちですが、まずは大学までの子育て費用を確保することが大切です。
特に、年収が高い世帯ほど学校外教育費は増加しやすい傾向にあります。
習い事や塾を始める前は、周りがやっているからではなく、子どもが本当にやりたいこと、必要なことに絞って始めることも大切です。私立中学を受験する家庭では、小学校5~6年から本格的に塾代もかかってきます。

中学校に上がると増加する食費と教育費

子育てにかかるお金

中学生になると、食費と塾などの学校外学習費が一気に増加します。
育ち盛りの子どものために食費が上がることはやむを得ませんが、学校教育費と学校外活動費の家計負担率はかなり大きくなります。

特に、高校受験を控えた中学3年生は、通常の塾代に加えて入試対策授業・春期講習・夏期講習・冬期講習などが加わり、学校外活動費がぐっと増えます。
この時期、子育て費用が膨らむのはやむを得ないことなので、塾以外の習い事費用を極力減らし、塾代に充てる家庭も多いようです。
しかし、一方でスポーツ推薦を狙う子どもは、所属する部活動やスポーツチームなどへの活動費が多くかかるようになります。中学生になると親の手を離れるというイメージがありますが、部活動やスポーツ活動では配車当番や保護者会など、親のサポートをより多く必要とするようになります。夫婦で協力し合ってこなしていくことが大切です。

高校・大学はもっとも子育て費用がかかる年代

大学進学 いくらかかる

日本政策金融公庫が平成29年1月30日に発表した「教育費負担の実態調査結果」(平成28年度)によると、高校入学から大学卒業までにかかる教育費は、子ども1人当たり平均で975万円となっています。
また、大学進学を機に自宅を出て通学する子どもへの仕送り額は、平均145.1万円となっており、大学4年間の仕送り額が約580万円、初期費用として平均で41.9万円必要となります。

高校・大学の教育費は、私立に行くか、公立に行くかで大きな差が出ます。
私立大学の入学費用が理系で120.1万円、文系で95.9万円に対して、国公立大学の入学費用は79.7万円です。また、
私立大学の1年間の在学費用が、理系で189.9万円、文系で149.8万円に対して、国公立大学は101.3万円です。
私立大学に行くとなると、高校との累計で文系では962.5万円、理系では1,147.1万円かかることになり、高校から国公立大学に進学した場合の752.3万円を大きく上回ります。
教育費の負担面から考えると、公立の小学校、中学校、高校を卒業後、国公立大学への進学というのが理想的ではありますが、子どもの進路は小さいころから予想できるものではありません。
参考:【株式会社 日本政策金融公庫】「教育費負担の実態調査結果」(平成28年度)

いざ私立大学を受験するというときになって資金が足りないということが無いよう注意しましょう。

奨学金の弊害

最近は、奨学金をもらって進学するというスタイルが定着しています。とはいえ、あくまでも「もらえるお金」ではなく、「借りれるお金」。借りたものは返さないといけません。自立した子供が社会人になってから返済していくというわけなのですが、実は最近、奨学金破たんする若者が増え続けています。少ない手取り給料の中から、毎月数万円を帰し続けていけないといけないわけです。返済期限は最大20年、平均して8~16年かかるといわれています。22歳で社会人になって、結婚を考え始める20代後半から30代にかけて、借金を背負っているという現状。そのために結婚を躊躇してしまうという若者も多いのです。
最終的には奨学金や教育ローンという手もありますが、できれは早いうちからライフステージを想定して、お金の流れを把握しておきましょう。

まとめ

こうして実際に数字を挙げてみると、思いのほかに子育てにはお金がかかるものですね。子どもが生まれてからどれだけ子育て費用を貯蓄できるかが勝負となります。
子どもが生まれたときから一定額かかり続ける子育て費用ですが、中学・高校は塾代や私立ならば授業料、大学になると入学金・授業料・仕送り費用と、毎月の給料では賄えないほどの高額の出費が予想されます。高校進学、大学進学のときに資金切れとならないためにも、子どもが小さいうちから学資保険や貯蓄などでしっかりと子育て資金を確保しておくことが大切です。