ふるさと納税で節税は間違い!仕組みをわかりやすく解説

ふるさと納税税金
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ふるさと納税とは?

ふるさと納税で節税になりますか?

正確には答えは「NO」です。

ふるさと納税とは、地方自治体に寄付をすることで、寄付金の一部が支払うべき税金(市町村民税)から控除されるというシステムです。
そして、自治体からは、寄付金に対するお礼ということで、お礼の品物が送られてきます。
厳密にいうと、税金ではなく、あくまでも寄付金。
つまり、「節税」ではなくて、支払うべき税金から減税されるということです。
減税というか、相殺ですね。

タマ
サラリーマンだと、6月頃に市町村民税の明細が出て、それを月割りしたものが給料から引かれるけど、その元の金額が減るということだにゃ~
クロ
知らないうちに天引きされているお金だから、実感しづらいにゃ~

ふるさと納税でどのくらい得するの?

ふるさと納税

ふるさと納税=2000円

2000円というのは、負担金みたいなもの。
これが、1回の寄付で2000円という話ではなくて、年間の寄付金まとめて負担金はたったの2000円というから驚きです。

たとえば、

  • 1万円の寄付・・・10,000円ー2,000円=8,000円
  • 10万円の寄付・・・100,000円-2,000円=98,000円

この金額が翌年に支払うべき税金から引かれるということです。

引かれるのですから、当然、その分の税金の支払いがあるというのが前提ですので、誰でも10万円ふるさと納税すれば、98,000円得するという話ではないのでご注意を!

ふるさと納税 控除額の上限の目安はいくら?

いいことづくめのふるさと納税ですが、気をつけないといけないことがあります。
それは、所得によって「上限」が決まっていることです。
上限を超えての寄付は、単なる寄付なので、控除対象にはならず、持ち出しになります。
もちろん、お礼の品物はもらえますが、そうなると寄付よりも直接買った方がお得です。

ふるさと納税の上限については、年収、扶養家族の有無、年齢などにより変わってきます。

たとえば、4人家族で年収500万円のサラリーマン家庭の場合は・・・
・妻:専業主婦
・子供:大学生と高校生

ふるさと納税上限額:28,000円

同じ年収500万円でも、独身、もしくは共働き(妻は扶養から外れている)場合だと、これが61,000円になります。
独身、扶養家族がいない場合は、扶養控除がないので枠が広くなるんですね。

なお、中学生以下の子供は控除額に影響がないので計算にいれません。
個人事業主の場合は、(事業所得)課税所得が目安になります。

ふるさと納税で失敗しないためには、自分の家の限度額をしっかりと調べておく必要がありますね。

限度額の計算方法はちょっとややこしいので、目安をいうと、だいたい市民税の20%ほどになります。
(あくまでも目安です。トータルではこれよりも上がる場合もあります)

おおよその上限額については、総務省のHPに掲載されていますのでご参考に。

⇒ふるさと納税上限限度額の目安

※住宅ローン控除、医療費控除、生命保険料控除などを受けている場合は、上限額が下がるので注意が必要です。

ふるさと納税はいつお金がもらえるの?

ふるさと納税で還付されるのは、所得税と住民税の両方です。
所得税は、確定申告のあと1~2か月してから。
住民税に関しては、翌年6月に来る「住民税通知書」で相殺されます。
つまり、金額の大きい住民税の恩恵を受けられるのは、ふるさと納税をして翌々年ということになります。

30,000円のふるさと納税を行った場合は…
30,000円-2,000円=28,000円
が減額となりますが、内訳は

所得税:28,000×10%=2,800円
住民税:28,000×90%=25,000円⇒翌年の住民税が減額されて計算される。

ふるさと納税がお得な理由とは

ずばりそれは、「お礼の品」がもらえるからです!
10,000円寄付して、10,000円のものがもらえるわけではありませんが、数千円くらいの特産品がお礼の品として送られてきます

  • 地方名産のグルメだったり
  • レジャー施設の利用権だったり
  • 電化製品だったり
  • レストランの食事券だったり
  • 旅行券だったり

お礼の品は様々。
これが、年間2000円の負担金だけで、丸儲けというわけなんです!

ただし、災害復興などの寄付金の場合は、お礼の品はありません。
最近でいうと、熊本の地震地域への寄付金などがそうですね。

ふるさと納税のメリット

『税金が相殺できて、お礼の品がもらえる』ふるさと納税。

まとめるとこんなメリットがあります。

  • どこの市町村に寄付してもOK
  • 寄付金の使い道を指定することもできる
  • 最低5000円からできる
  • 特産品がもらえる
  • 複数の市町村に寄付できる
  • クレジット決済でポイントを貯めることもできる
  • 高等学校等就学支援金対策にもなる

ふるさと納税をわかりやすくまとめると…

『限度額以内であれば、年間2000円で特産品を買える』

ややこしいことは別にして、そう理解すれば問題ありません!

ふるさと納税のやり方は?どんな手続きが必要?


確定申告をする方法と、「ワンストップ特例制度」を利用する2つの方法があります。

ふるさと納税の手続きの流れ

寄付する自治体を選びます。

お礼の品と、寄付金の使い道を選んで決済します。

ふるさと納税をすると、各自治体から「寄付金受領書」が送られてきます。

ふるさと納税専用の振込用紙や自治体より発行される納入通知書で寄付をする場合は、振り込み用紙の半券が必要になる場合もありますが、ふるさと納税サイトを利用すると、簡単です。

控除手続きをします。

ふるさと納税 やり方

最近は確定申告をする人も増えてきて、確定申告の時期になると国税庁がネットで「確定申告書作成コーナー」を開放していて、確定申告はそんなに難しいものではありません。
手元に必要な書類をそろえて、指示通りに入力していけば、簡単に確定申告書を作ることができます。

ですが、もっと簡単な申告方法として、「ノンストップ特例」というものがあります。

ふるさと納税 ノンストップ特例とは?

確定申告の必要のないサラリーマンが、「1年間の寄付先が5自治体まで」であれば、確定申告をせずに簡易に申告できる特例です。

ノンストップ特例をする場合の注意点

ふるさと納税サイトで寄付するときに、
「申請書の要望 寄附金税額控除に係る申告特例申請書を要望する」 というのがあれば、チェックを入れる
※自治体によって申し込み方法が違います。チェックがない自治体は直接連絡を入れて送ってもらいます。

各自治体へ「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」を申し込みの都度、郵送する

「個人番号確認の書類」と「本人確認の書類」のコピーを同封すること
⇒個人番号カードと通知カードについてはこちら

ふるさと納税サイトの紹介

さとふる

利用者が多く人気の納税サイトはさとふる。
管理人もここをメインに使っています。
ふるさと納税サイト さとふる

ここは、クレジットカードで簡単に決済できます。

⇒さとふるのHPはこちら

ふるなび

こちらは期間限定で、Amazonのギフトコードがもらえるキャンペーンをやっていたりします。
2017年11月1日~寄付金額の1%分のAmazonギフトコードがもらえるほか、返礼品のレビューを書くと抽選で10000円分のAmazonギフトコードがもらえます。

⇒ふるなびのHPはこちら

ふるさとチョイス

こちらはクレジットカード決済できるのですが、、Yahoo公金支払いを利用するため、一旦Yahooのサイトにログインせねばなりません。

⇒ふるさとチョイスのHPはこちら

楽天市場

あの楽天市場でもふるさと納税できます。
楽天なので、楽天のポイントも貯まりますね。

⇒楽天市場のふるさと納税ページはこちら

ふるさと納税できる人は?専業主婦は?

残念ながら所得のない専業主婦、所得はあっても扶養家族になっている主婦はふるさと納税はできません。
納税そのものはできますが、恩恵を受けることはできないということですね。

まとめ

いかがでしたか?
2017年はなんと、楽天市場でもふるさと納税の取り扱いが始まりました。
2015年には、納税限度額も2倍にアップされてますますお得になっています。
まさにやらなきゃ損!なふるさと納税。
ややこしい手続きなどについては、ふるさと納税の専門サイトを利用すれば簡単です。