ベランダが真南だったり、西向きだったりすると、真夏の日差しはかなりきついですよね。カーテン越しに入ってくる紫外線は、部屋の中にいても日焼けの原因になるし、第一エアコンの電気代も馬鹿になりません。
ベランダや窓際にグリーンカーテンを作れば、日差しが和らぎます。当然クーラーの出力も抑えられるので、電気代も節約できちゃいます!
植物相手なので、夏になってから思い立ってももう間に合いません!今年の夏こそグリーンカーテンを!というあなた。そろそろ準備を始めましょう。
目次
グリーンカーテンのメリット
伸びた草木が日陰を作ってくれるので、建物や室内の温度の上昇を抑えてくれます。
また、植物そのものが、水分を葉っぽから蒸発させてまわりの熱い空気の温度を和らげてくれます。
まさに、植物のカーテンですね。
夏場、うちの中で裸に近い格好でウロウロしていても、グリーンカーテンが目隠しにもなりますね。
中部電力が面白い実験をやっています。
外気温32度という条件の下で、「緑のカーテン」とヨシズに同じ熱量の日光を当てます。どちらも隙間から40パーセント程度の熱が通過します。さらにヨシズは熱を吸収するため、そこからも34パーセントの熱を放出します。つまりヨシズは熱の26パーセントしかカットできません。これに対し「緑のカーテン」は残りの熱をほとんど反射するため、60パーセントの熱をカットできることが分かったのです。【1985年(昭和60)緑のカーテン省エネ効果実証実験】
ヨシズも温度を下げる働きがありますが、グリーンカーテンはさらにその2.5倍、何もない状態の60%もの熱をカットすることがわかりました!
グリーンカーテンはいつから作り始めるの?
7月末くらいには、「カーテン」といえるくらいまで成長してほしいところですよね。
まずは、種から育てるのか、苗から育てるのかでいつから始めるのかが違ってきます。
何を育てるのかにもよりますが、苗ならばほぼ気温が下がらなくなる5月半ば過ぎくらいからがはじめ時。地域差もあるので、霜の降りる心配がなくなってから。
タネから植える場合は、本葉に育つまで3週間ほどかかるので、その分前倒しに。
- 種をまくなら4月末あたりから
- 苗で始めるなら5月半ばあたりから
タネと苗とどちらがいいの?
タネは安くていいんですが、結局全部は使い切れませんし、発芽に失敗することもあります。初心者はまずは苗からがお勧めです。
グリーンカーテンの作り方
- 種をまく(苗を植える)
- 支柱・ネットを設置する
- 後は成長を見守るだけです。
花が終わったら、片づけましょう。
グリーンカーテン、ベランダならプランターの大きさは?
大きくカーテンと育てるために、プランターは大きめのもので。
幅70㎝、奥行き30㎝、高さ30㎝程度のもの。
植える種類によりますが、15~20㎝離します。上のプランターであれば、3~4株。
グリーンカーテン、育て方は?
通常は朝水をたっぷりやります。気温が上がってきたら、3時過ぎくらいにもう一度。土の様子を見ながら水やりをします。
生育が盛んな植物なので、必ず毎日の水やりが必要です。
旅行などで留守にする場合は、自動水やり機などを利用するのもありです。
ペットボトルの蓋を取り換えて、植木鉢に差し込んでおくものや、タイマーで時間がくると自動的に給水してくれるものなどがあります。
花を楽しむよりも、まずはカーテンとしての役割を優先するため、まだ背の低い状態で花が咲くようであれば、花は取ってしまいましょう。花に栄養が取られて、伸びなくなってくるからです。実がなるものも同じです。伸びきってしまうまでは、大きくなる前に間引いてしまいましょう。
肥料は、2週間から1か月に1回与えます。
もともと肥料の入っている土を使った場合は、最初の花や実がつく頃に与えます。
グリーンカーテンに向いている植物は?
つる性で、葉っぱの大きな植物です。
育てるのが簡単で人気なのは、
- 朝顔
- ゴーヤ
- キュウリ
などです。
特にゴーヤは、生育が早いので、グルーんカーテンに向いています。おまけに収穫もできて一石二鳥!
こちらはサカタのタネが出している「緑のカーテン」用植物の比較表です。
出典:「緑のカーテン」用植物の比較表
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やっぱり、一番簡単で向いているのは、「西洋アサガオ」「ゴーヤ」ですね。
まとめ
最近は、楽天などの大手通販で、「グリーンカーテン」と検索すると、人工の「グリーンカーテン」なるものが売られていますが、こっちは本物の植物ではないので、本物ほどのグリーンカーテンとしての効果はあまり期待できません。
多少の日差し除け、目隠しくらいの感じです。
グリーンカーテンが省エネに貢献するのは、植物そのものがもつ力が大いに関係しています。
最後にいいことづくめのようなグリーンカーテンですが、多少のデメリットがあることも覚えておきましょう。
デメリットとしてはこの3つ。
- 室内が暗くなります。
- 虫が増えます。
- 排水溝が詰まる可能性があります。
生き物相手なので、手間はかかりますが、緑のある生活はなかなかいいものですね♪