センター試験廃止はいつ?2017年春中3生が今から対策すべきことは?
2020年にセンター試験が廃止となります。
よって、2021年からの大学受験、2017年4月からの中学3年生は、新しい入試制度で大学受験を受けることになりました。
新たに「入学希望者学力評価テスト(仮)」が導入されます。
制度が変わったことで、具体的に何がどう変わって、どう対策が必要なのかを解説します。
目次
センター試験に変わる新たな制度
センター試験に変わる制度として、新たに「高等学校基礎学力テスト」というものが導入されます。
今のところ、これは正式名称ではありません。
出典:高等学校基礎学力テスト(仮称)の問題作成イメージの例等
高等学校基礎学力テスト(仮)
2019年に開始予定。
高校での授業で身につけるべき基礎学力をチェックするテスト。
予定では、高校2~3年生で受験可能、年2回任意で受けることができます。
こちらは、=大学入試という位置づけではありません。
高校教育の質の向上を目的としています。
たたき台ですが、文部省が試験イメージを公開しています。
入学希望者学力評価テスト(仮)
センター試験に変わるものが、「入学希望者学力評価テスト(仮)」です。
「希望する大学を受験するための資格試験」ということなので、いってみればセンター一次試験と同じような位置づけですね。
センター試験と何が変わるの?
まず、受験実施日時が変わります。
センター試験は、年に1回しか受験できませんが、「入学希望者学力評価テスト(仮)」は、年に複数回の受験が可能になります。
具体的な日時や回数については、まだ発表されていません。
特に大きく試験内容的に変わるのは、「英語」
- 「読む」
- 「書く」
- 「聞く」
- 「話す」
の4技能が評価されるようになり、英検、TOEFLの活用が拡大することが決まっています。
試験の評価としては、
- 「思考力」
- 「判断力」
- 「表現力」
を評価の対象とします。
そのため、従来のマークシートでの選択式記述だけでなく、記述式、さらには、複数の答えがある問題などが出題されます。
また、コンピューターで解答する「CBT方式」で行われます。
センター試験廃止の背景
センター試験が採用されたのは、1990年のこと。
有名国公立大学に合格するには、高校の勉強だけでは足りない、「受験用」の勉強をしなくてはならないという現実に、高校の基礎的な学力で解答できる統一試験を行うようになりました。
一次試験は、基礎学力を問うもの、二次試験は大学の独自性に任せるものというスタイルです。
一次試験では、各大学の決める最低ラインに達しないと、二次試験を受けることができないようになっており、いわば一次試験は足切りでしかないというのが現実で、受験生にとっては、2回の試験を受けないといけないという負担になっています。
現在のセンター一次試験は、マークシート方式になっています。
高校の授業を聞いていれば、解ける問題を目指して作られていますが、難易度は決して低くはありません。
東大を頂点とする難関大学の差別化を狙いとして始まった制度なのに、やはり合格するには、「受験技術」が必須。
結果、問題を解くことはできても、自ら考えて答えを見つけるという人材が育たないなどの弊害がでてきています。
暗記一辺倒の学力ではなく、考える力、判断する力を育てるために、今の制度を見直そうというわけですね。
まとめ
2017年1月現在でわかっているセンター試験廃止後の、「入学希望者学力評価テスト(仮)」について解説させていただきました。
該当する現在(2017年4月)中学3年生以下の受験生が今から対策しておきたいことは、ずばり「英語」。
改革の背景には、グローバル時代を迎えるにあたって、世界で通用する人材育成というものがあります。そのためにはかかせないのが「使える英語」です。
大学受験なんかまだまだ先と思っていてもあっという間です。
できるだけ早い時期から英語と触れ合うことをお勧めします。