「老後は物価の安い海外で」と考える人が増えてきました。とはいえ、海外移住と聞くと日本人にとっては敷居が高いもののように感じがちです。
しかし、ほぼ苦労をすることなく理想の海外移住を成し遂げてしまっている人もいます。それを実現するには事前の情報収集がとっても大事。海外移住を実現するためのポイントは、どの国を選ぶかということ。
この記事では、生活費の安い、それでいて現地での苦労が少ないおすすめの国をランキング形式で5つご紹介します。
目次
【海外移住お勧めの国】生活費がとってもお得な「ポーランド」
生活費が安い海外移住先のおすすめ第1位は、意外にも東南アジア・アジア圏の国ではなく、中東欧の「ポーランド」。
ポーランドの1か月の生活費の目安は5万円程度。
内訳は食費2万円、家賃2万円、その他1万円くらいが目安です。
なんと物価が安く海外移住者が多いといわれる東南アジアの国よりも物価が低く、断トツの安さです。
ポーランドはドイツとバルト三国に挟まれた位置にある国で、高い生活水準を誇る国として知られています。
その生活水準の高さを支えているのが物価の安さで、例えば「パスタ1kgが100円以下」、「豚肉1kgが300円程度」なので食べ物に困るということはほとんどありません。
またEU加盟国とあって医療水準も高く、日本とほぼ変わらない医療を受けられるのも魅力の一つです。
交通費についても、ポーランドの首都ワルシャワに住むのであれば「ワルシャワZTMカード」(公共交通機関の定期券のようなもの)を購入すると、ワルシャワ市内のバス・メトロ・トラム(路面電車)に乗り放題になります。
ポーランドで移住生活を送っている人の中には、食費・家賃・交通費・趣味代などを含めて4万円以下で生活している方もいて、ポーランドでの生活費が安いことが分かります。
【海外移住お勧めの国】日本にとっても近いのが魅力の「台湾」
おすすめ第2位は「台湾」になります。
1か月の生活費の目安は8万円で、海外移住としては最安値ラインに近い生活費となっています。
内訳は食費3万円、家賃4万円、その他1万円くらいが目安になります。
台湾は意外と生活費が安く、東南アジアと比べれば文化習慣の違いが少ないため、おすすめの海外移住先です。、
特に外食が安いこと(3食を外食しても1000円以下の場合もあります)が魅力です。
そのせいか、台湾では自炊せずに外食する人が多いのです。あちこち美味しいものを食べ歩くというのも楽しみになります。
台湾は、日本との距離も近く航空便の発着も多いので、いざというときにも時間をかけずに戻ることができるのも大きなメリットになります。場所によっては日本国内よりも短い時間で移動することも可能です。
台湾にはデメリットといえるデメリットが少ないのもメリットで、強いて挙げたとしても日本人よりも公衆衛生に対する考え方が低いため、汚れがひどい場所があるという程度になります。
【海外移住お勧めの国】医療水準に優れた「フィリピン」」
おすすめ第3位は「フィリピン」です。
フィリピンでの1か月の生活費の目安は10万円程度。
生活費の内訳は食費4万円、家賃3万円、その他3万円です。
紹介する5つの中では高めとなっていますが、日本と比べればかなり安い生活費で住むことができます。
生活費の安さだけではなく、医療水準が高いことが魅力です。
フィリピンの魅力は医療水準の高さで、東南アジアでは断トツの高さを誇っています。その理由としては病院に在籍している医師や看護師の多くがアメリカで医療を学んでいることが挙げられます。また大きな病院には必ずといっていいほど日本語の話せるスタッフもおり、健康に気を付けながらリタイア後の生活を送りたいと考えている人にはぴったりの移住先ということができます。
また年間の平均気温が26~27℃と過ごしやすい温度であることも大きなメリットです。
【海外移住お勧めの国】日本人コミュニティが発達している「インドネシア」
おすすめ第4位は「インドネシア」です。
インドネシアでの1か月の生活費の目安は8万円程度。
内訳は食費3万円、家賃4万円、その他1万円くらいが目安です。
インドネシアは赤道にまたがる多くの島々で構成されている世界第4位の人口(2億3000万人超)を擁する国となっています。リゾート地で有名なバリ島もインドネシアです。
おすすめの理由は、日本人滞在者の数の多さです。インドネシアは日本人滞在者が多いことで知られていて、その数は1万人以上といわれています。また現地の日本人会も14あるため、日本人コミュニティが大変発達している国です。このため海外移住が初めての人でも日本人コミュニティに参加することで戸惑うことなく現地になじむことができます。
インドネシアで使われている通貨はルピアといいますが、このルピアは非常に桁数が多く、例えば日本の1000円は113120ルピアとなってしまうことが特徴です。このルピアの桁数のために誤解されてしまうことがありますが、インドネシアの物価は日本と比べると安価になっています。
【海外移住お勧めの国】日本とよく似た食文化が魅力の「マレーシア」
おすすめ第5位は「マレーシア」です。
マレーシアでの1か月の生活費の目安は8万円程度。
内訳は食費3万円、家賃3万円、その他2万円くらいが目安です。
マレーシアはマレー半島南部とボルネオ島北部に位置する国で、首都クアラルンプールは東南アジア有数の国際都市として有名です。そんなマレーシアは、実は日本人の海外移住先として優れた利点を持っている国となっています。
まず海外移住で苦労が一番多いとされる食事の面でマレーシアは優れていて、食文化が日本とよく似ているため味付けなどにも違和感がなく苦労することなくなじむことができます。
次に家賃の安さが優れており、2LDKの物件を5万円以下で借りることも可能です。
治安についてもスラムなどの一部地域を除き安定しているため安心して生活を送ることができます。またマレーシアの風土として、親日家が多いため、様々な面で手助けしてくれることが少なくありません。
まとめ
海外移住は情報収集をしっかりしておかないと思わぬ失敗をしてしまいがちです。ですが情報収集さえしっかりしていれば、それほど苦労をすることもなく目的を果たすことができます。海外に移住することで生活費を安くすることはもちろん、自分の知らなかった世界を知ることができるため老後の生活が更に充実したものになる可能性が高いです。