家の中をきれいにするために洗剤は欠かせないもの。泡立たないと不安でついつい使いすぎていませんか?
今回は、手作りでエコ洗剤を作って節約する方法を紹介してます。
手作り洗剤ならエコだし、洗剤アレルギーで困っている人にも耳寄りな情報です。
目次
意外とかかる洗剤にかかる費用【洗剤代】
生活費のなかには、削れるものと削ってはいけないものとがあります。
食費を必要以上に削ると栄養バランスが悪くなるため、体調を崩して病院に行くなど結果的に節約した以上のお金がかかってしまうこともあるでしょう。
また、水道光熱費も極端に節約しすぎると、不衛生になったり風邪をひいたりするかもしれません。
では、生活費のなかで何を削れば良いのでしょうか。
多くの人が見落としがちなのが、食器を洗ったり床を拭いたりするときに使用する洗剤の費用です。ひと月にかかる洗剤の費用は、家事の頻度や家族構成によって変わるものの、食器用のものでは毎月100円~200円程度かかっていることでしょう。一見微々たる費用のように思えるかもしれませんが、これから毎月何十年とかかっていくことを考えると、無視できない額と言えます。
だからといって、洗剤を節約するために食器を洗うなということではありません。実は、普通なら捨てるものを活用するだけで、立派な洗剤の代わりになることもあります。ゴミを利用するため、洗剤を作るコストは基本的にゼロなので、ぜひ試してみてください。
オレンジの皮を使った香りが高いエコ洗剤
オレンジやみかんを食べた後、その皮はゴミとして捨てる人は多いのではないでしょうか。
実は柑橘類の皮にはクエン酸やリモネンなどの成分が含まれており、においを分解したり油汚れを落としたりする力を持っています。そのため、オレンジの皮は食後も捨てずに取っておくと、あとで食器洗い用洗剤として活かすことができます。
柑橘類の皮を使ったエコ洗剤の作り方
オレンジの皮で3個~4個程度、みかんの皮で5個~6個程度用意します。
(皮は何日も放置しておくと乾いて固くなったりカビが発生したりするため、なるべく剥きたての皮を使うことが望ましいです。)
皮が溜まったら、アルコールなどで1度皮の表面を拭いておきます。
次に鍋に水とオレンジの皮を入れますが、水はオレンジの皮が全体的に浸るくらいかやや多いくらいの量にします。
鍋の水が沸騰したら、およそ15分程度で火を止めます。皮を取り出して水が冷めるのを待って完成です。
出来上がったオレンジ洗剤は、スプレーボトルなどの容器に入れて使用しましょう。
オレンジ洗剤は100%天然の成分でできているため、アレルギーなどの心配はありません。一方で防腐剤などが入っていないため、作ったあとはすぐに使い切ることが大切です。
オレンジ洗剤は食器のほか、シンクやテーブル、床用などの洗剤としても使えます。ただし、液自体が黄色いので、天然木などに使用すると黄ばむおそれがあるので注意しましょう。
パスタの茹で汁で食器がきれいになる?隠された茹で汁のチカラとは
オレンジ洗剤では落ちないようなしつこい油汚れは、パスタの茹で汁を使って落としてみましょう。
パスタを始めとする麺類の茹で汁には、サボニンと呼ばれる界面活性剤が含まれています。水と油は混ざらないものとされていますが、界面活性剤は水と油のあいだにある界面の性質を変えて、その2つの交わりをよくします。茹で汁の天然界面活性剤によって油が水で落ちやすくなるので、茹で汁は洗剤として使えるのです。
茹で汁洗剤を作るためには特に何もする必要がありません。
料理で出た麺の茹で汁を油汚れの多い食器にかけたり、スポンジに含ませてこすったりするだけでOKです。茹で汁は必ずしもパスタからのものではなくてもよく、生ラーメンやそうめんなどでも問題ありません。
茹で汁洗剤は麺を茹でる度にできますから、機会が多いのも魅力のひとつでしょう。
ただし、茹で汁洗剤もまた日持ちがしないものなので、麺類を茹でたその日のうちにすべて使い切ることをおすすめします。何日にもわたって置いておくと、腐ったり嫌なにおいを放ったりしますから。
パスタ料理にはオリーブオイルを使用するため、食べたあとのお皿をパスタの茹で汁で洗うと、その日のうちに茹で汁が消費できるので良いかもしれません。
オレンジ洗剤と茹で汁洗剤は一緒に使うこともできます。茹で汁洗剤でしつこい油汚れを取り除いてからオレンジ洗剤で洗えば、食器がよりピカピカになることでしょう。ただし、どちらも食べ物から作られた洗剤なので、洗剤使用後の食器のすすぎは入念に行ってください。
まとめ
ゴミとして捨てるしかなかったものも、ちょっとした工夫をするだけで役立つものに変えることができます。
今回紹介した手作り洗剤によって節約できるお金の額はわずかかもしれませんが、手作り洗剤にはエコでアレルギーの心配がない高級洗剤と同等の価値があります。
また、子どもがいる家庭では、子どもに対してリサイクルや節約の大切さも教えられるので、洗剤にかける費用を節約する以上の価値があると言えます。オレンジ洗剤も茹で汁洗剤もどちらもとても簡単に作れるものなので、機会があればぜひ手作り洗剤を試してみてください。