ライフラインとも呼ばれる生活の必需品、電気・水道・ガスなどの水道光熱は、値段が年々高くなっていっている傾向にあります。しかし、出費がかさむからといって、これらを止めた生活することはほとんどの場合不可能と言えるでしょう。そこで節約に役立つ情報をお届けします。
目次
【電気代節約】電化製品も進化している!初期投資をして後はお得に
技術の発達により、電化製品はよりコンパクトにより便利に進化していっています。しかし、電化製品の進化は便利さだけではありません。
新しい電化製品は、消費電力を少なくするという方向にも確実に進化しています。
たとえば、60歳以上のシニア世代では節電意識が若年層に比べて高いものの、電気代は高くなっているという一見矛盾する結果が報告されています。
20代~30代で最も多いのは毎月の電気代が4,000円未満ですが、60代~70代では何と月に10,000円以上も支払っているということです。
その理由としては、年齢が高くなればなるほど古い家電を使用している人の割合が多くなっているからだと指摘されています。つまり、若い世代は比較的最新の家電を使用しているため毎月の電気代が低く抑えられる傾向が強いですが、高齢になっていくにつれて昔買ったものを使い続けることが多いため電気代も高くなるのです。
もちろん最新の家電を購入すると初期投資の費用は大きくなります。
しかし、毎月6,000円も節約できるとしたら、数年で初期投資した分は回収できる可能性は極めて高いと言えるでしょう。経済産業省の資源エネルギー庁によると、家庭で最も電気使用量が大きいのが冷蔵庫で、ついで照明器具、テレビ、エアコンと続きます。
もしも10年~15年以上前のものを使用しているのなら、この機会に新しい製品の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
例えば照明の電球はLEDに変えることで消費電力を大きく節約できるほか、旧来の白熱球よりも寿命が長いというメリットもあるのでダブルでお得です。
【電気代節約】待機時消費電力で無駄な電気がかかっている!
無駄な電気代を極力節約しようとしてこまめに電化製品の電源をOFFにしている人も多いでしょう。
しかし、実はそれだけでは完璧に節約できているとはいえません。
逆にOFFにしたことで満足しそれ以上は何もしないと、無駄に気がつかないおそれがあります。
経済産業省の資源エネルギー庁の発表によると、待機時消費電力は消費電力量のおよそ5.1%を占めるそうです。
待機時消費電力とは、使用していない電化製品がスタンバイしている状態で消費する電力のこと。
電化製品を使っていないのにもかかわらず電気が消費されていくので、とても無駄なものとも言えますが、私たちは知らないうちに電気代の内およそ5%をこの無駄な電力に対して支払っています。
月に電気代が5,000円の場合1年の電気代は60,000円となりますが、そのうち3,000円は待機時消費電力のために使っている計算となります。待機時消費電力を節約するためには、
- 待機時消費電力の消費が少ない電化製品を購入すること
- 長時間使用しない製品はコンセントからプラグを抜くこと
コンセントが奥のほうにあって手が届きにくかったり、毎回抜くのは面倒だと感じたりする場合は、スイッチが付いているタップを使用すると便利です。タップの電源をOFFにするだけで、そのタップに接続されている電化製品には自動的に電気が行かないようになります。ただし、ガス漏れを検知する機器などの安全装置のプラグは、必ず抜かずにコンセントにつないだままにしておいてくださいね。
【水道代節約】トイレの水節約術
水道代もまた家計を圧迫するもののひとつです。
水は家事で使用する機会が多いですが、節水のためには食器洗い機を購入したり洗濯機を最新のものに変えたりと、比較的簡単に対策を立てることができます。
しかし、毎日頻繁に使用するにもかかわらずなかなか最新のものに取り替えるのが難しいものもあります。
それがトイレです。
トイレを交換するとなるとちょっとした工事が必要となるので、なかなか重い腰が上がらないという人も多いことでしょう。トイレで使用する水は、1回で大およそ6リットル、小5リットルとなっています。古いタイプのトイレでは大と小を選択できず、また90年代のトイレでは1回あたりおよそ13リットルもの水が平均的に使用されていました。
これらのことからもわかるように、古いトイレというだけで水の無駄遣いをかなりしている可能性は高いです。
最新のトイレでは、節水タイプのもので3.8リットルの水だけで流せるものもあります。トイレは家族の数が多くなればなるほど使用する頻度も高くなります。水道代の高さに悩まされている人は、節水型のトイレを導入して水道代を賢く節約してみてはいかがでしょうか。
まとめ
壊れていないからと、昔から使っているものを大事に使うというのもいいのですが、電気代の節約という意味で考えたら、ある程度の年数がたったら、最新家電への買い替えを検討するのもありといえます。初期投資は痛いですが長期スパンで考えるとそのほうが節約できることもあるのです。
節約は今日や明日のことだけを考えて行うものではなく、1年後など長いスパンで考えることが大切です。十年一昔という言葉がありますが、製品も10年前のものと最新のものとでは節約機能に大きな違いがあります。節約上手になるためにも、広い視野を持って節約について考えていきましょう。